2001.12.29 毎日新聞 朝刊 |
ビジネススクール卒業生ベンチャー好調 (01/12/29更新) 【産業能率大学大学院】
卒業生ベンチャー好調 ベンチャー育成に力を入れる産能大大学院の卒業生たちが起業した経営・情報コンサルティング企業の
バイロン(本社・東京都新宿区、藤野靖太郎社長)が、独自開発したネットワークシステム「トリプルA」を武器に業績を伸ばしている。
同大では「卒業生ベンチャー1号」として支援するとともに、講義にもゲストスピーカーとして招くなど、産学交流を深めている。
トリプルAは、デジタル化した商品の画像や文字情報を一定の様式に従って入力すると、ホームページをはじめ、携帯端末、CATV
(ケーブルテレビ)など向けに、同時に編集画面が出来上がる。印刷物にも出力できる「ワンソース・マルチユース」システムだ。
2000年に大手二輪メーカーに採用されたのを手始めに、大手観光会社、映画館チェーンなどと相次いで契約を結んでいる。
「画面や紙面の見やすさに加えて、入力作業の負担軽減と大幅なコストダウンが歓迎されています」(藤野社長)という。
藤野社長は、86年に大学卒業後、ロイタージャパンなど外資系通信社で働いた。しかし、キャリア不足を痛感し、産能大大学院に入学。
卒業後、中古車販売などに携わっているうち「物販情報を早く、広く、安く提供する仕組みの確立が必要」と思い、97年に創業した。
99年にトリプルAを開発した。藤野社長は「将来は消費者と直結するビジネスを手がけるのが目標です」といっている。
---新聞記事より抜粋---